もちろん課題図書などは、いい本だとわかっているけど、実際子どもが好んで読むかといえばそうでもなかったりします。普段から本を読まない子どもにせめて負担にならないそれでいて国語力があがるいい本はないかと思う保護者の方は多いと思います。そんな保護者の期待にお応えして、本記事では、国語力を上げるだけでなく、楽しみながら読める小説を集めたランキングを紹介します。課題図書とは一味違った、子どもが本気で夢中になれる作品ばかりです。読書感想文の参考にもなるので、ぜひチェックしてみてください。
本を読む時のポイント
本を読むときのポイントはいろいろありますが、最も大事なことは「自分が好きな本を選ぶ」ことです。周りの大人や友達が進める本も参考になりますが、まずは自分が面白いと思える本を手に取ることが大切です。感想文を書くときも自分で選んだ本なら、個性的で感動的な感想文が仕上がることでしょう。
小学生におすすめ!国語力が上がる小説10選
できることなら、国語力がアップする本を読んで欲しいですよね。本記事では、面白くて自然と国語力もアップする小説を10冊ご紹介します。どの作品も小学生に人気で、読書が苦手な子にも読みやすい内容になっています。以下は、読書初心者でも入りやすく、国語力も自然に高まると評判の小説です。
第1位: 「はてしない物語」

本の中に入って冒険をする少年の物語。読書の楽しさと奥深さを味わえる一冊です。
現実の世界とファンタージエンの世界が並行して描かれ、読者が本を読むことで物語の主人公と一緒に冒険する感覚を感じます。自分自身と向き合う成長の物語も含んでいます。
同じ作家の『モモ』も有名で、これもまたシンプルで深い物語の中に、人生や時間の本質について考えさせられるメッセージが詰まっている魅力的な作品です。
第2位: 「ダレン・シャン」シリーズ

吸血鬼が登場するダークファンタジー。スリリングな展開が続き、ハリーポッターが好きな子には特におすすめです。
ダークで奥深い物語と成長を描いたテーマ、そしてキャラクターの葛藤や友情を描いてくれる人間ドラマが魅力です。
13巻ありますのでまず1冊読んでみてはいかがですか?
コミックもあります。マンガが良い方はこちら
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第3位: 「新世界より」

『新世界より』は、倫理、権力、進化、人間性といったテーマを忘れています。 特に「呪力」という力を中心とした社会の構造と、それがもたらす抑圧と自由の葛藤が描かれていますこれにより、読者は物語を楽しむだけでなく、深く考えさせられる体験を得られます。
千年後の未来の日本を舞台にしたをSFファンタジーです。物語の展開に引き込まれることで、深い読解力が必要となり、読書の楽しみが深まります。
上・中・下巻の3冊あります。
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第4位: 「くちびるに歌を」

青春小説で、2008年に出版されました。中学校の合唱部を舞台に、音楽児童生徒たちが成長し、それぞれの葛藤や秘密と向き合っている姿を描いています。この作品は後に映画化され、多くの人々に感動を与えました。
長崎の五島列島の中学合唱部が舞台です。音楽児童生徒たちが成長し、それぞれの葛藤や秘密と向き合っている姿を描いています。美しい風景描写に惹かれる作品で、想像力をかき立てられます。この作品は後に映画化され、多くの人々に感動を与えました。
2012年本屋大賞ノミネート作品読者 メーターおすすめランキング1位
第5位: 「西の魔女が死んだ」

13歳の少女・まいは、中学校での人間関係に悩み、不登校になってしまいます。祖母はイギリス人で、魔女のような知恵と穏やかさを持った女性。 「西の魔女」と呼ばれる彼女は、まいに「魔女修行」を提案します。 「自分で決めること」や「自分をコントロールすること」など、生きていく上で大切なことを伝えます。おばあちゃんとの交流を通じて成長していく主人公に共感できる内容です。
この物語は、少女の成長と大切な人との別れを静かに、そして深く描いた作品です。
第6位: 「夜のピクニック」

舞台は、ある地方都市の高校で、毎年恒例の「歩行祭」という全校行事が物語の中心です。このイベントでは、全校生徒が夜通し80kmを歩きます。夜の静けさ、星空、仲間との言葉らいなど、シンプルな行為の中に青春のかけがえのなさが詰まっています。
高校生の夜通し歩く行事を描く青春小説。心理描写が豊富で、感情の揺れを理解することで国語力が向上します。
本屋大賞を受賞した永遠の青春小説。
第7位: 「武士道シックスティーン」

剣道に情熱を注ぐ2人の女子高校生の物語です。この作品は、剣道の激しい試合や練習のシーンだけでなく、友情や自己発見、価値観の衝突といった人間ドラマも描かれています。
映画化もされ、多くの読者・視聴者に愛されています。
中学や高校の生活を知ることができ、読書が苦手な子にも夢中になれる作品です。
ちなみにこちらシックスティーンと始まり、セブンティーン、エイティーン、そしてジェネレーションと続くます。
マンガもあります
第8位: 「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」シリーズ
不思議な駄菓子で訪れた人の願いをかなえるストーリー。問題解決の過程が国語の読解力を引き出す内容です。
不思議な駄菓子屋「銭天堂」を舞台に、店主の紅子(べにこ) )さんが訪れる人々にふしぎなお菓子を販売することで物語が展開していきます。それぞれのお菓子には特別な力が宿っており、買う人の願いを叶えたり、問題を解決したりする効果がありますが、使い方を間違えていますと逆効果になることもあります。
こどもにはワクワクするファンタジーとして、大人には人間関係や欲望に関する深いテーマとして楽しめる作品です。
第9位: 「おしりたんてい」シリーズ
顔がおしりに見える探偵が登場するミステリー小説。謎解きの要素が散りばめられており、文章理解力が自然と養われます。12巻あります。お好きな巻からお読みください。
第10位: 「ざんねんないきもの辞典」シリーズ

『ざんねんないきもの辞典』シリーズは、普通の動物図鑑とは一味違ったユニークな見方から動物たちを紹介する人気の児童書シリーズです。
残念な一面に焦点を当てつつ、彼らの生態や習性について学ぶ内容となっている。
思わずツッコミたくなるようなエピソードが大いに描かれています。
生き物たちの「ざんねん」な部分に焦点を当てたユニークな図鑑。親しみやすい内容で、読みやすいのもポイントです。
小学生がえらぶ! 「こどもの本総選挙」第1回、第2回にて1位連覇!!
NHK Eテレでのアニメ化や『世界一受けたい授業』などメディアでも話題沸騰!!
まとめ
今回紹介した10冊は、国語力を自然と伸ばしながら楽しめる小説です。小学生が興味を持って読み進められる作品を揃えているので、夏休みの読書感想文や日々の読書にぜひ取り入れてみてください。また、課題図書だけでなく、自由に選んだ本で感想を書くことで、より個性的で感動的な感想文が仕上がります。読書を通じて、豊かな感性や表現力を身につけましょう。